2013年3月30日土曜日

食べモノのコト:まつも汁

【宮城県気仙沼産・まつも】














松の新葉に似ていることより、松藻(まつも)と呼ばれる海藻。
一般的には、馴染みのない海藻で、
 
生はなかなかお目にかかれませんが、
乾燥させたものは三陸沿岸の物産館や市場等で販売されています。
ひじきと同じく採取出来る日=開口(かいこう)が決まっています。

お吸い物などに放した瞬間、
鮮やかな緑色に変わり、ふわっと磯の香りが広がります!  
とても品のある香り、美しさ、風情さから...高級料亭等で使われています(^^)

普段のみそ汁に...乾燥まつもをほんのひとつまみ入れるだけで、 
高級なおみそ汁に早変わり!!
小さいふりかけサイズのパックに入れて、出張に携帯したいです。笑

料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて

食べモノのコト:摘みたて生めかぶのめかぶ丼

宮城県気仙沼市:めかぶ】 
  
わかめのフルコースの最後はめかぶ丼。

摘みたての生めかぶは、ネバネバコシが香りが断然違います!
今回はちょっと量が多かったですかね...笑

ご飯よりも、めかぶがメインのめかぶ丼。

今回はかなり細かめの刻みでしたが、
大きめのザクザクカットも美味しいです!
生めかぶが手に入った時には是非、
ご自分で色々なカットを試してみて下さい(^^)

頑張った分だけ、きっと更に美味しく感じられることと思います...☆笑

料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて


2013年3月29日金曜日

食べモノのコト:ホタテのバター焼き

宮城県石巻市雄勝町:ホタテ】 
大きなホタテが届きましたっ!
”ホタテだ〜”と、わかめしゃぶしゃぶで盛り上がる会場が、
更に大盛り上がり...!

一口、二口...では到底食べきれない
立派な貝柱のホタテは、香ばしいバター焼きに。
じゅわ〜っと旨みが溢れます。

キャビア、松茸〜...のように、
もの凄く高級な食材というわけではありませんが、
馴染みのある食材だからこそ、
楽しかったイベント(例えば海でのBBQ!!)、仲間、その場所も思い出され、
食材の美味しさに一人一人の「の味付けが加わるのだと思います(^^)

次にホタテを食べる時に、食べナイトを思い出して頂ければ嬉しいです!!


---豆知識---
ホタテの雄雌
当日質問も頂いたのですが、
1年目まではすべて雄で、
2年目から半分くらいが雌に雌雄転換するそうです!!(生命の不思議...☆)
 
見分け方:三日月形の部分
白っぽいものが
ピンク色っぽいものがです!
(*写真では手前の半分切れてしまっているのが雌、奥のホタテが雄です。)

あまり気にしたことがありませんでしたが...
これからはちょっと気にしてみて下さい(^^)
よくよ〜く噛みしめてみると、ちょっと味が違うんです。
是非、自分の好みを見つけてみて下さい♪ 

料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて

食べモノのコト:メカジキのアラの煮付け

宮城県気仙沼市:メカジキ】 ★唐桑漁師のおかーさんの味
     

 今回の献立の中で大絶賛はこちら!!
お肉みたい”、”肉より美味しい!”、”また食べたい”、
さらには”商品化しないの?”という声も頂きました。

3月上旬、漁師さんのお宅にお邪魔した際に出して頂いた一品で、
一同大絶賛→即・献立入りが決定しました。

弱火でコトコト...時間をかけてゆっくり煮付けることで、
とろけるような口当たりの、コラーゲンたっぷり、
骨の髄まで頂く...そんな旨みがぎゅーっと染み出た
煮付けになります。
白いご飯にもピッタリ。

ランチの定食であったら嬉しいと思います!

こちらも、この日の為に作って頂きました(^^)
唐桑のおかーさん、ありがとうございます〜!!


料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて

食べモノのコト:伊勢エビの出汁で頂くとれたてワカメしゃぶしゃぶ

宮城県気仙沼市:ワカメしゃぶしゃぶ




























変わったー!!
鮮やかな深緑が現れた瞬間、あちこちで歓声があがりました!

新鮮なわかめほど、一瞬で美しい姿になります。
ポン酢につけて頂きます(^^)

そのままでも美味しいわかめに、
ほんのり伊勢エビの旨みが加わった至極のコラボレーション。
 

伊勢エビ入りの出汁が、グツグツ...沸騰した頃に
わかめをサッとくぐすのが、最も美味しく食べられるタイミングです!!

なんと贅沢。
わかめ漁師さんもビックリのしゃぶしゃぶです!


料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて


食べモノのコト:丸干しさんま

三重県 丸干しさんま:さんまのかんぴんたん 














東北...ではないのですが、当日急遽追加されました!
三陸沖で獲れるさんまは脂ののったもので、塩焼きが定番。

三陸沖から熊野灘沖まで南下する間に脂が抜け、固く締まったさんまは、
寒風の下で干すことで、噛みしめるほど旨みが広がる干物に仕上がります。

*昔から熊野地方ではさんまの「かんぴんたん」と呼ばれ、
 地元で愛されています。お茶漬け等にもピッタリ...!!

同じ魚でも、地域によって素材の特徴を生かした美味しい食べ方に工夫がされています(^^)
先人の知恵ですね!!

料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて


2013年3月28日木曜日

食べモノのコト:イサダ

【宮城県気仙沼市・イサダ】


 













桜えびをさらに3回り程(?)小さくしたような小さな小さなイサダは、2月中旬から4月中旬が旬。
獲れたては半透明ですが、すぐに鮮度が落ちる為、生を食べようと思ったら...現在の流通では現地でないと無理です。

箸で触ったときに”かさかさ”と良い心地よい音、
鮮やかでやわらかな薄紅色
色に仕上げるには、”獲れたてを1日で乾燥させる”必要があります。
干している最中も、長めの菜箸などでムラがないように根気よく
ひっくり返して...を繰り返します。
*天気が悪いと1日では乾燥しきれず、黒っぽい干しイサダになってしまうのです。

一般的には乾燥機を使いますが、やはり、自然の力には敵いません。仕上がりの色とふっくら感が違いますっ!

食べナイト用のイサダは、漁師さんのお孫さんにもお手伝いを
頂き、皆で干しました(^^)




食材: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 に使用。

食べモノのコト:厳選素材の天ぷら盛り合わせ

【宮城県気仙沼市・厳選素材の天ぷら盛り合わせ】
天日干し・イサダのかき揚げ/わかめの天ぷら/茎わかめの天ぷら














わかめは酢のものか、しょうゆ・マヨネーズ...生で食べるのみ、
という方も多いのですが、揚物にもgoodです。
しかし...水分の多いわかめ。

一歩間違えると、大やけどします。

ので、わかめをサクッと揚物にする場合は、
水気を十分すぎる位しっかりとった後、片栗粉をまぶして
揚げると簡単です♪
ただし、この場合は天ぷらではなく”唐揚げ”になりますね。


---豆知識---
生わかめの下処理
生わかめは濃い茶色ですが、熱を加えることで鮮やかな緑色になります!!

一般的には、
沸騰したお湯(鍋やボウル)に入れて戻すことが多いのですが、
わかめに熱湯をかける方が断然美味しく仕上がります。

使うお湯の量は多くなりますが、コリコリ食感は抜群。更に、冷凍保存⇒解凍 して使う場合に歴然と差が出ます!!
冷凍保存の際には、是非こちらの下処理をオススメします!!














料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて

食べモノのコト:しゃきしゃき雪うるい

【山形県金山町・しゃきしゃき雪うるい】

 













 三陸の春を告げる”わかめ”に対し、山で春の訪れを告げる山菜、
冬の山形で育った”うるい”が登場。

雪のように真っ白い茎は”雪うるい”という名で、
最近ではスーパーでも少しずつ見かけられるようになりました!!

山菜の宝庫の一つ、山形県金山町では、
一足早く春の味覚「山菜」を楽しんでもらえるようにと、
ハウスを使った促成栽培が行われています。
*天然の山菜の旬は4月下旬~6月に楽しめますよ〜!


癖のない味、香り、しゃきしゃきっとした食感が爽やか。
ワカメ・フルコースの箸休めにピッタリの一品でした♪


料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて

食べモノのコト:わかめの生姜醤油

宮城県気仙沼産・わかめの生姜醤油】


 












港町の超手軽なわかめの食べ方。
おかずがない時に、サっと作って出せる1品です!

生ワカメをザッと湯通し、
ザクザクっと切って、生姜醤油で和えるだけ!

鮮やかな色・しゃきしゃき歯ごたえを楽しむには、
お湯にくぐらせた後はすぐに冷水にさらし、
ザルにとって水気を切るのがポイント。

新鮮な生わかめは、味が染込むのが早いので、
食べる直前に味付けをするだけで十分美味しく頂けます♪



料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて

食べモノのコト:厳選 おっきぃ生牡蠣の牡蠣酢

【宮城県気仙沼産・厳選 おっきぃ生牡蠣の牡蠣酢】

 













ぽてっ、ぷりっとしたおっきい牡蠣を厳選して頂きました!
牡蠣フライ等でももちろんジューシーで美味しいものが
出来ますが、これだけ良い身なので...

是非、生で食べて頂こう!!

ということでシンプルに、さっぱりとお酢で頂きました!!
生臭さが全くなく、ぷりぷりっの牡蠣。
生牡蠣が苦手な人でも、これを食べたら”牡蠣”のイメージが
一掃されること間違いなし!

お休みの所だったのですが、漁師の佐々木さんのお願い...ということで、

剥き身を朝イチで用意して下さいました。
普段からのご近所付き合いがあってこそ。感謝です。
ごちそうさまでした〜(^v^)

料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて

2013年3月27日水曜日

食べモノのコト:わかめの酢の物

【宮城県気仙沼産・わかめの酢の物】 















穫れたて・生わかめはお湯にさっとくぐらせ、酢の物に。
この日の酢の物には、東北では定番の”玉麩”を入れました!

玉麩(たまふ)は、丸麩(まるふ)・豆麩(まめふ)等、
地域によって呼び方が様々あります。
東北では酢の物だけでなく、みそ汁、うどん、ラーメンに入れたりもします。

彩りが寂しい...という時、今回のような”手まり”模様の麩が大活躍します!
お雛様や端午の節句、お祝い事の食卓にもオススメです!


料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて


LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1

3月26日、
”LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト!Vol.1 宮城” が開催されました。



今回は、通い始めてかれこれ3年目となる唐桑の漁師・佐々木さんを中心に、
海の食材を用意しました。

自然のモノは天候に左右されます。

良いモノじゃなければ出さない
前日の水揚げを見た、その道一筋50年の佐々木さんの一言により、
その結果、26日はお刺身は出さないことが決定...(*o*)!!
(お刺身無しでお客様にご満足頂けるのか...ハラハラ。)

そして当日。
新鮮な穫れたての”生ワカメ”や、
今が最盛期の”イサダ”、大きなホタテ、ぷりっぷりの生牡蠣...
そしてお酒は気仙沼の”男山本店・ 蒼天伝”銘柄各種がそろい
宮城の海の幸づくしの献立となりました!!

ワカメ、ワカメ、ワカメ〜と、ワカメ三昧でもあったのですが、
何と言っても、鮮度が抜群に良いので、歯ごたえ、香りが違います。
食べ方色々で、ワカメしゃぶしゃぶは各テーブルで盛り上がっていました!

特に、佐々木さんの奥さんに作って頂いた
”★唐桑漁師のおかーさんの味”の2品、
ぶっといひじき炒め、メカジキのアラの煮付けが大人気。

こんな感想・ご意見を頂きました。
【ひじき】
こんなぷりっぷりのひじき、食べたことがない!
普段食べているのと全然違う!
【めかじき】
お肉みたい。豚の角煮よりも美味しい!
是非また食べたい。
レトルトとかで売ってないの? etc...



当日の献立  
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
・わかめの酢の物
・ぶっといひじき炒め ★ 唐桑漁師のおかーさんの味
・厳選・おっきぃ生牡蠣の牡蠣酢
・わかめの生姜醤油
・山形の雪うるい *
・厳選素材の天ぷら盛り合わせ:
  天日干し・イサダのかき揚げ、
  わかめの天ぷら、茎わかめの天ぷら
・三重の丸干しさんま *
・ホタテのバター焼き
・伊勢エビの出汁で頂くとれたてワカメしゃぶしゃぶ 
・メカジキのアラの煮付け ★ 唐桑漁師のおかーさんの味
・生めかぶ丼
・まつも汁
・亘理のいちご
・お酒:男山本店  蒼天伝銘柄各種、ビール等
-------------------------------------------------------------------------------------------------------

*は宮城県以外のものです。




















当日、ちょっとアナウンスがありましたが、メカジキ漁は、6月末〜12月末頃。
東京では滅多にお目にかかることの無い”メカジキのお刺身”は絶品です。
是非、時期になったらご紹介したいと思います(^^)

何はともあれ、まず、バタバタながら1回目が無事終了したことに一安心です。
そして何よりも”美味しかった!また参加したい!”という声を頂いたのが
大変嬉しかったです。
ご参加頂きました皆さま、本当にありがとうございました!!

食べモノのコト:ぶっといひじき炒め

【宮城県気仙沼産・ぶっといひじき炒め】★唐桑漁師のおかーさんの味












 

”こんなに肉厚なひじきは初めて!!”
”ぷりっぷりしてる!”
”歯ごたえがあってスゴく美味しい!”と、
定番中の定番...のはずのひじきが大好評でした。

漁師さんにお伝えしたところ
『そこに集まった人たちはホントに日本人か?』と、
その反応に驚いていました。

こちらは特別に漁師の佐々木さんのおかーさんに作って頂いたもので、
今回はひじきを存分に味わって頂く為に9割はひじき...!!

ひじきは手間がかかるもので、高価なものですので、
漁師さんのお家でも、普段はにんじん、こんにゃく、油揚げ...
他の具をたっぷり入れます。
こんなに贅沢なひじき炒めはないそうです♪♪

---豆知識---
開口(かいこう)



 












魚貝藻類の中には、採取出来る日が決められているものが
あり、許可された日を開口(かいこう)と呼びます。
その日は浜は大忙し…!!

ウニ、アワビ等が有名ですが、
磯にも開口があり、今回使用したひじき、まつもの他、
ふのりやのり等…、開口時にのみ採取出来るものです
*注意:採取出来るのは漁業権を持っている方限定です!!

貴重な食材、天然のひじき、まつも…を分けて頂き
ありがとうございました!!



料理: 2013/3/26 LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! Vol.1 にて

2013年3月12日火曜日

LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト! 開催決定!!

3月26日に
”LIGHT UP NIPPON 東北食べナイト!Vol.1 宮城”を
開催することになりました!!


LIGHT UP NIPPONとは...
3月11日の震災および津波によって被災した東北沿岸の被災地で、
「追悼」と「復興」の意味を込めて8月11日、19時に一斉に開催される花火大会。
東日本大震災後、次々と花火大会の自粛が決定する中で、
被災地そして日本全体を元気にするために、何かできることはないだろうかという
一人の東京のサラリーマンの想いから誕生したもので、今年で3回目を迎えます。
 

東京を中心とした仲間たち、賛同した現地の人々によって実現する
このプロジェクトの1年目・2011年の様子は
密着ドキュメンタリー
映画化、DVDとなっている他、発起人の高田佳岳氏の本も出版されています。

そんなLIGHT UP NIPPON、
2013年には ”SONG for LIGHT UP NIPPON”プロジェクトも始まり、
東日本大震災の風化に反して共感の和を広げ、メディアからも注目をされ、

新たな広がりをみせています。

この花火をあげるLIGHT UP NIPPONが、なぜ食のイベント...??...
なのですが、

開催場所を中心として、東北に足繁く通うことで現地の方と仲良くなり、
獲れたての魚介類をはじめ、浜の料理、地元のお母さんたちの郷土料理、
美味しいご飯のおもてなしに感激...!!
東北って、こんなに美味しい食材の宝庫だったのか!!と再認識。
この豊かな食をもっと多くの方に知って貰いたい。
そして、気に入ったものは是非継続して応援して頂きたい

という想いから始まりました。

LIGHT UP NIPPONの花火は、現地の方々の協力なしには実現出来ません。
これは、現地で自身の本業の復興をしつつ、
LIGHT UP NIPPONの強力なバックアップをして下さっている方々の、
本業応援のプロジェクトです。


初回は、3月26日。

ずはテーマ・宮城でスタートです!!